いわゆる困り感を持ったお子さまの多くは、それぞれの感覚(触覚・視覚・聴覚・固有受容覚・前庭覚・味覚など)がうまく調節できずに、どれかが優位だったり鈍感だったりと、アンバランスな状況にあることが多いものです。
学習やコミュニケーションなど社会性の発達という上位レベルの発達のベースになるのが姿勢と運動などの身体感覚など下位レベルの発達になります。
だから高位の脳機能を育てようと思ったら、まずは運動面や姿勢をしっかり整えてあげよう、体をしっかり作ってあげようという理屈になるのです。
そして、感覚の過敏さや鈍感さについては刺激の量や質を調整しながら、
お子さまが一番心地よい刺激を選びながら生活していけるように、
環境調整やカリキュラムを構築しております。
今は小さいお子さまもいずれ成長し大人になっていきます。
就学時期の中期から後期に入ると働くことを前提とした支援に移行します。
日々の支援の中で見出した特性と、本人の意思、ご家族の希望を総合的に評価して、その後に控える就労へのお手伝いをしていきます。地域で育った子供たちを地域で活躍する大人になって欲しいと考えています。
知識や技術だけがすごくても、お子さまに対して療育者としてどういう感情や価値観で関わっていくのか、技術以前の気持が大きいと感じます。
わたしたち療育者もお子さまから勉強させられることも多くありますし、もちろん教室だけでは完璧なお子さまの療育はできません。お子さまの就学する学校はもちろん、保護者様や地域の皆様とともにお子さまと向き合って一緒に成長していけるそんな教室でありたいと考えております。